日本教育工学会論文誌
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ティームティーチングによる英仏マルチリンガル講義の試行と評価
寺嶋 浩介村上 正行舟杉 真一小野 隆啓
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2005 年 28 巻 suppl 号 p. 9-12

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抄録

本研究では, 比較言語や比較文化の視点を活かし, ティームティーチングによって英語とフランス語の2言語を同一時間内に学習する「マルチリンガル講義」を実施し, 評価した.講義の評価は, (1)「講義での指導」「講義での教材利用」「講義に取り組む態度と今後への意欲」「語学能力の向上への実感」という4つの視点からに関する学生の満足度, (2)「2つの外国語を2人の教員から学ぶ」という点が学生にどのような効果をもたらしたのか, という2点から行われた.その結果, (1)4つのどの視点から見ても学生の満足度が高く, 本講義が効果的であったこと, (2)本講義で試みられた指導形態は, 新たな視点の獲得, 知識・理解の構造および情意面に影響を与えたこと, が明らかとなった.

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© 2005 日本教育工学会
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