西日本皮膚科
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治療
尋常性乾癬に対するマキサカルシトール軟膏とステロイド外用薬の単独使用と混合使用の比較
伊藤 義彦中川 秀己
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2005 年 67 巻 5 号 p. 522-526

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抄録

尋常性乾癬に対するマキサカルシトール25μg/g軟膏(オキサロール®軟膏)とプロピオン酸クロベタゾール0.5mg/g軟膏(デルモベート®軟膏)それぞれの単独使用と両薬剤を混合したものの治療効果を比較検討した。対象患者64例をI~III群に分けて,I群はマキサカルシトール25μg/g軟膏の単独使用,II群はプロピオン酸クロベタゾール0.5mg/g軟膏の単独使用,III群はマキサカルシトール25μg/g軟膏とプロピオン酸クロベタゾール0.5mg/g軟膏の混合剤(混合比1:1)とし,これらを1日2回塗布し,それぞれの全般改善度を比較検討した。本試験の結果から,治療初期の段階で,効果発現を早める目的としてマキサカルシトール25μg/g軟膏にプロピオン酸クロベタゾール0.5mg/g軟膏を併用することで早期より皮膚症状の改善効果を得ることができるが,6~8週後にはマキサカルシトール25μg/g軟膏単独でも著明な改善効果が認められ,最終的にはマキサカルシトール25μg/g軟膏単独でも十分コントロールが可能であることが明らかとなった。

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© 2005 日本皮膚科学会西部支部
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