皮膚
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汎発性膿疱性乾癬の1例
八代 典子鶴田 大輔染田 幸子濱田 稔夫
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1995 年 37 巻 1 号 p. 68-72

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抄録

45歳, 男性。長時間の戸外労働の後, 顔面を初発として露光部に, 痛痒を伴う皮疹が出現し次第に拡大してきた。発熱とともに皮疹の急激な増悪を認め, 入院時現症では, 初診時の皮疹は痂皮化していたが, その部を除いたほぼ全身に粟粒大から米粒大の膿疱を伴う角化性紅斑が散在, 融合し, 一部では痂皮を付着していた。また, 口腔病変として地図状舌が認められた。膿疱を含む紅斑の病理組織像にて表皮突起の延長, Kogojの海綿状膿疱, 真皮乳頭の毛細血管の拡張, および血管周囲のリンパ球浸潤を認めた。汎発性膿疱性乾癬の診断にてエトレチネート40mg内服を開始し, 治療開始後ほぼ2週間にて軽快した。

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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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