1995 年 7 巻 4 号 p. 357-361
筆者らは, 加速器のガントリーに対向して検出器を装着して, 回転照射の要領による第三世代方式で超高圧X線CTを撮像し, 位置決めの精度や原体照射の開度の照合に臨床応用してきた.しかし, 散乱線除去用に素子間にコリメータを置いたことから, 診断用CTに比較して空間分解能が著しく劣り, その利用に限界があった.今回, ターンテーブルを用いた第二世代の超高圧X線CT撮影装置を用いて, 画質向上に関する研究を行い, 空間分解能0.5mm, 密度分解能2%が得られ, 視覚的にも向上したと判断され, これまで報告した第三世代超高圧X線CTと比較して, 良好な画質が得られた.