放射線照射装置の超高圧X線ビームを用いたCT撮影装置の臨床応用を開始した. 今回は位置決めの誤差の照合に関する評価を行った. 治療計画に従って照射寝台上で位置決めを行った後, 超高圧X線CTを撮影し, 治療計画用CT像と比較した. 治療計画用CT像の輪郭を抽出して超高圧X線CT像にスーパーインポーズすることで, 定量的照合を可能とした. 高い精度の位置決めを要する15例で臨床応用を行った結果, 本法の有効性が確認された. 三座標軸方向の誤差のほか, 体位のねじれや回転の検出も容易であった. 照合法の実際を中心に, 臨床応用を含めて報告する