術中照射用の電子アプリケータを開発, 臨床応用を行った. これは従来の外部照射用電子線ツブスの先端部に装着するもので, 鉛製アプリケータと先端部のアクリル筒からなる. 臨床応用に先立つ線量分布の解析の結果, 本アプリケータは臨床応用上容認できることが分かった. 臨床応用の結果, 内視鏡との併用により照射野内外の関係が明瞭に確認できる点, 滅菌を要する部分が小さく消毒が容易である点, 患者との接触の際にインタロック機構が働き安全である点, 照射範囲に応じたツブスを簡易に作成でき術中照射に機動的に対応できる点で, 本装置の有効性が明らかとなった.